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2012年10月

ゴッホコレクションより(パート6)

 「昨日と今日、種まく人にかかっていたが、すべてやり直し終えた。

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                            ゴッホコレクションより 「種まく人」

空は黄色と緑で、地面はスミレ色とオレンジ色だ。ぼくは、この素晴らしい主題が絵画に描かれるべきことを

確信している。そしていつの日か、誰かほかの人か、あるいはぼくによって、それが描かれることを願っている。」

                            ーゴッホの手紙 西村書店発行よりー

 

描くことを仕事として、技術的にも、精神的にも自信を深めたゴッホです。南フランス、アルルの気候風土が

彼の画業を安定させたのでしょう。それにしても、大人の私がこのような太陽を描いたら、なんと幼稚な

ことかと冷笑されることは請け合いですが、ゴッホの純粋な目には太陽はこのように見えたのでしょうね。

今日のおやつ(5)

 おなじみのお客様Yさん、今日もおやつを持参でご来店くださいました。

当グログも見てくださっているようで、

「この前持っていったケーキが、ホームページのブログ掲載になっていたので、ビックリしたよ」

と、開口一番。そうです、私たちはYさんのご来店を(お菓子のご来店かも?)

心待ちにしているのです。

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老舗レストランの名物菓子、小川軒「レイズン・ウイッチ」です。

冷蔵庫でよく冷やしてお召し上がりくださいとのこと

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ごちそうさまでした。

 

ゴッホコレクションより(パート5)

 1888年6月、ゴッホは地中海沿岸に滞在し海浜風景や漁村風景を描きます。

gogh-4.jpg ゴッホコレクションより「サント=マリー=ド=ラ=メールの漁船」

「ついにぼくは地中海沿岸のサント・マリー・ド・ラ・メールからきみに手紙を書いている。

地中海は鯖のような色をしている。ぼくが言いたいのはその色が変化に富んでいるということだ。

青かどうかさえ断言できない。というのは一瞬後には変化する光によって

ピンクや灰色の色合いを帯びてしまうからだ。」               ーゴッホの手紙 西村書店発行ー

 

よく見るとこの切手の絵は水彩画のようです。

もちろん彼は油彩で漁船だけでなく地中海の海そのものの風景も描いています。

波を表現する筆さばきからは、光を自在に操ることが出来るゴッホの喜びを感じることが出来ます。

 

ゴッホコレクションより(パート4)

 1888年2月、ゴッホはプロバンス地方のアルルに到着しました。

心のうちを沸き立たせる豊潤な農村風景やそこに暮らす素朴な

人々に魅了された彼は、構図・色調・明るさなどにおいて私たちが知る

最もゴッポラしい作品を次々と生み出していきます。

 

「みんなが ぼくのように この南仏まで下ってくることができたらいいのに」

gogh-5.jpg 「菜園」

 この絵(国立印刷局制作、凹版印刷 彫刻者:岩國守)は ゴッホコレクション のオマケとしてご提供します。

 (記:この絵を含むゴッホコレクションは完売しました。)

 

「ぼくがやりたいと思っているのは、既にきみが持っている最初の素描で試みたようなパノラマだ。

とても広大でありながら灰色の色調のなかに薄れていくことはなく、いちばん最後の水平線、

すなわち青い丘の稜線だが、そこまで緑であり続ける。」           ーゴッホの手紙 西村書店発行よりー

 

 

ゴッホコレクションより(パート3)

 「ぼくは "馬鈴薯を食べる人々” で苦労している最中であることをきみに伝えておきたい。

再び頭部の習作を行ったところだ。特に、手は大きく変更した。」

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                                                                                                ゴッホコレクションより 馬鈴薯を食べる人々」 

「小さなランプの光の中で皿に手を伸ばし馬鈴薯を食べているこれらの人々は、

その手で大地を掘っていることを、つまり、この絵は、自ら食べるものを

誇り高く収穫する手の労働を描いているのだという印象を、ぼくは慎重に

作り上げようとしたのだ。」      1885年4月 弟テオ宛    ーゴッホの手紙(西村書店発行)ー

 

洗練された都会の生活よりも、田舎の風景や自然の中にこそ描くべき

テーマがあると早くから確信していたゴッホです。

また執念深く緻密に目標をたて画力を身につけたゴッホでもありました。

その果てに、ついに到達した「精神の表現」をこの馬鈴薯シリーズで一気に花開かせました。

ゴッホにとって、一つ目の到達点でしょう。

ゴッホコレクションより(パート2)

「彼らを描くのは非常に難しいのだ

作業場が小さくて織機を描くのに十分な距離をとることができないからだ」

彼らとはこの絵です。

gogh-8.jpg 「ゴッホコレクションより 織機」

1884年1月ゴッホの母親が足を骨折します。ゴッホは献身的に彼女を看病します。

その頃に描いた作品のひとつで、ニューネン地方の片田舎の農民や職工たちの中に

自分の作品のテーマを見つけます。

「ぼくにしてみれば、問題になている言葉(孤独)を実のところ知らない人々、

つまり農民や職工といった人々の中にいる方が、より洗練された集団にいるよりも

居心地よく感じることがしばしばある」   ーゴッポの手紙 西村書店発行ー

 

この後、ゴッホにとって重要な作品郡になる 馬鈴薯シリーズへ発展していきます。

 

ゴッホの絵は独学です。自由気ままな天才画家とみられているようですが、

実はデッサンや構図をかなり熱心に探求し習作を重ねています。

努力の成果で、狭い作業場の中でも遠近法がしっかりとらえられている作品です。

ゴッホ コレクションより(パート1)

 スーベニアスタンプ(約7cm×10cmサイズの大型シート)と普通サイズ切手

合わせて80点以上の切手で、ゴッホの絵画を再現したセットをご紹介しています。

 

ブログのパート1では、1890年作「花咲くアーモンドの枝」をとりあげます。

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ゴッホが、弟テオに息子が誕生したことを祝うために描いた作品です。

 

「きみがとうとう父親になり、ヨー(テオの妻)にとって最も危険なときは過ぎ去り

男の子も元気だという、いい報せを、今日、受け取りました」(テオ宛の手紙)

 

「あの子のために寝室に飾る絵の制作にすぐに取りかかりました

白いアーモンドの花が咲いている大きな枝が青空を背景に描かれています」(母親宛の手紙)

                          ーゴッホの手紙 西村書店発行ー

 

アーモンドの花は桜よりほんの少し早く咲きます。甥の誕生を心から喜んだゴッホは

待ちきれなくて満開の枝を描いたのでしょうね。枝が密になり画面いっぱいに咲かせた

花は、甥の成長を既に予想しているゴッホの高揚した気分そのものです。

お詫び:この切手を含むゴッホコレクションは完売しました。

今日のおやつ(4)

 台湾土産をスタップのIKさんからいただきました。そのお菓子の名前は、

「パイナップルケーキ」です。

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パッケージの絵を見ればパイナップルは一目瞭然ですが、

漢字で書かれた「鳳梨◯」の横に英語Pineapple Cakeと

日本語 パイナップルケーキ の表記があるのです。

お味の方は、外側のケーキはカロリーメイトのようなクッキーで、

中の餡がパイナップルの果実を煮詰めた果肉が入っています。

驚いたことに、会社で食べた後、家に帰ってみると

まったく同じものがテーブルにのっていました。

家族も誰かからお土産にもらったみたいで、世の中には

お菓子など数えきれない位あるでしょうに、この偶然に

びっくりしています。聞くところによると、このパイナップルケーキは

台湾では有名なお菓子だそうで、日本では”白い恋人”とか”ヒヨコ饅頭”に

相当するのでしょうね。

さて、皆さんには切手でご賞味いただきましょう。

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探したのですが、ズバリ、パイナップルの切手が見当たらないのです。

日本のふるさと切手ならおなじみですけどね。

切手に隠れたパイナップルですが、これで勘弁してください。

おチ◯チンの切手(スウェーデン切手帳より)

 スウェーデン切手帳をご紹介しています。

そんな中で、おチ◯チンの切手を見つけました。

かわいいので、クローズアップします。

86-400.jpg スウェーデン切手帳子供の遊び

水遊びをする右側の子供にご注目ください。

無心に遊ぶ子供の姿、いいですね。coldsweats01

ノーベル賞(スウェーデン切手帳より)

 ips細胞の研究で2012年度ノーベル生理・医学賞が決定した山中教授のニュースが

大きく取り上げられています。当ホームページではここ数週間スウェーデン切手帳を

ご案内していますが、早速ノーベル賞の切手に注目してみましょう。

88-400.jpg スウェーデン1988年発行切手帳ノーベル賞、化学賞

4種の切手が収められた切手帳ですが、一番目の切手に化学賞とは思えない

むしろ考古学では?と考えられる意匠の切手があります。

1960年授賞 W.リビー氏 炭素14による年代測定法の研究 を記念した切手です。

「年代測定法」で、ようやくピンときました。発掘品の炭素を調べることで年代が

わかることは何となく知っていましたが、少し興味を持って調べてみると

ノーベル賞に行き着きました。秋の夜長に古代の生活に思いを馳せるのも一考かと、

その影には化学の発展もあること

素晴らしい研究です。