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2013年6月

花子とアン

 6月25日NHKは、来春スタートの連続テレビ小説のタイトルが「花子とアン」と発表しました。

ルーシー・モード・モンゴメリ作「グリン・ゲイブルス(緑の切妻屋根)のアン」を翻訳し、

「赤毛のアン」と題して発表した村岡花子さん(1893~1968)の波瀾万丈の半生を描く作品です。

何とタイミングのいいことでしょう!

いつか読もうと、心の書棚に仕舞ってある本が何冊もあります。

「赤毛のアン」もその中の一冊で、数日前から読み始めたところなのです。

作中に登場するやいなや、猛烈な勢いで空想と想像を交え高揚した感情を

むき出しにして喋りはじめる主人公のアンに、最初は戸惑いましたが

読み進めていくうち、アンの育ての親であるマリラやマシュウとともに、

彼女の成長を見守ろうと楽しんでいます。

このブログの読者なら、「早くあれを出せ」とお思いでしょう。

あれ とは、

赤毛のアン切手.jpg

                       2008年発行国際文通グリーティング切手(赤毛のアン)

ですね。

私たち東洋人にはない 赤毛とはどういう色なのかよくわかりませんが、アンはこの髪色を

美麗の妨げになると、不服に感じているようです。とてもチャーミングなんだけどね。

現在放送中のNHKテレビ小説は「あまちゃん」、毎朝これを見終わって出勤します。

通勤電車の中は、右も左もスマホを操作している人々でいっぱいですが、

そんな中、未だにアナログ生活をしているのが私こと 切手のまめ です。

赤毛のアン文庫.jpg

図書館で借りてきた文庫本を読みふけっている人物を見かけたら、

それはきっとこのブログの著者でありましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスのレース、切手と絵葉書

 パリ北駅から約1時間の近い距離シャンティイ市に建つシャンティイ城の

ファーストデイカバーをご披露します。77-シャンティイFDC.jpg

このお城を表現するなら ”優雅” となるでしょう。

フランスは捨印も押印してくれるので、切手とカシェと揃ってバランスがいいカバーとなっています。

78-シャンティイ城.jpg

ここシャンティイはもう一つ優雅な織物の産地でもあります。

79-レース切手.jpg 2011年発行フランス産レース小型シート

シャンティイレースは黒く染めた絹糸のボビンレースです。18世紀初めから、軽く、透けるように

美しいレースが作られました。よく見るとシート地に縫い取りのようなデザイン文字で "Chantilly" と

印字されています。本物のレースを貼付けた変わり種切手として、話題を呼びましたね。

当社でもたくさんのご注文を頂いて、とうとう最後の一点となりました。

この切手も近いうちにコレクターのもとへと旅立つのですが、名残惜しい気もする小型シートです。

後日記:おかげさまでフランスのレース切手小型シートは完売しました。

 

 

スウェーデン凹版切手

 2013年夏のセールは「スウェーデン未使用記念切手100枚3,000円」や「小型シート3割引でご提供」など

魅力的な商品のラインナップです。

さて、スウェーデン切手といえば凹版彫刻切手、その第一人者がスラニア氏ですが、

彼が手がけた切手を画像処理して、ミクロの世界へご案内しようと試みました。

まずは切手全景です。

81-グスタフシート凹版.jpg 1991年発行

この絵はルーペを通してみると刀で彫った凹の集まりであることは今更説明するまでもありません。

さてこの切手画像をを、解像度800dpi でスキャナーし、画像編集ソフトのフォトショップCS5 で

8倍に拡大してみました。

82-グスタフ凹版.jpg

童顔のグスタフ3世ですが、拡大した図は予想通り点々や編目の集合世界です。

向かって右頬から首にかけての特に強い影の表現は、編目の中にさらに小さな点が刻印されています。

あれ、この模様どこかで見たことありますよ。

そうです!、日本の伝統工芸である絞り染めでおなじみの「鹿の子模様」です。

80-鹿の子箱.jpg

どんな物も捨てられない 切手のまめ は、先日頂いた和菓子の箱もしっかり取っておりました。

ここで役に立つとは ♪アラウレシ~

話がいつの間にやら貧乏性のお恥ずかしい一面をご披露になりましたが、

スラニアさんは、日本の伝統工芸である絞り染めのことご存知だったのでしょうか。

たいへん興味深い共通点を見つけました。

追伸:お陰様で小型シートは完売しました。