2013年5月
エリザベス女王戴冠60年
2013年5月30日エリザベス女王戴冠60年を祝して英国から6種の切手が発行されました。
切手の原画は6人の画家によって描かれた油彩肖像画です。
6種の切手発行の報道は当初からされていましたが、発行2ヶ月前になっても
発表された画像は、1st (上段中)切手以外の5種のみでした。
なぜなら1st切手は女性画家 Nicky Philippsさんによる最も新しい肖像画なのです。
ここに制作中の写真と画家のポートレイトがありますのでお見せします。 プレゼンテーションパックより
切手6種目にあたる最後の意匠にGOサインを出したのは女王陛下ご自身です。
それは女王陛下のお誕生日4月21日のことでした。
期日の迫った5月30日の切手発行に向けて、ロイヤルポストの大奮闘はいかほどのものだったのでしょうか。
今日はお祝いですから、完成した肖像画もご披露します。
純白のドレスにガーター勲章のローブをまとった女王陛下の気品に満ちた美しさと貫禄を表現した素晴らしい肖像画です。
この絵をみて、もうお気づきでしょうが、エリザベス女王の足下には4匹の犬も描かれています。
女王の犬好きは有名です。コーギー犬 ホリーとウィロー、ダックスフンド系の ドーギー犬 キャンディとヴァルカンです。
毛並みもツヤやかで、たっぷり愛情をもらっている彼らそこ誇らしげな顔ですね。
そして、イングランド最高勲章のガーターローブの裾を踏んづけちゃっても許されるのは、この4匹だけでしょう。
戴冠60年 心よりお祝い申し上げます。
大人気パンダ切手
上野動物園のパンダ シンシン が妊娠(かも)のニュースが発表されました。
彼女の心身をいたわって、6月4日からしばらく妊娠休暇に入るとか。
まだ妊娠確定ではないにせよ大賛成、温かく見守ることにしましょう。
早速、パンダ切手を探してみたのですが、これが意外や少なくて、
5月29日現在当社ホームページでご紹介掲載している切手は香港発行と
ガーンジー発行の3点のみなのです。
振り返ってみると、パンダは切手界でも大人気で、新パンダ切手が発行されるとすぐに完売となるのです。
ご紹介できるパンダ切手を探しておりますので、こちらも温かい目で見守ってやってください。
香港1999年発行大熊猫小型シート 香港2008年発行パンダ4種 ガーンジー2012年発行パンダ小型シート
5月30日追記:オーストラリア発行のパンダとコアラの切手掲載しました。
オーストラリア1995年発行パンダとコアラ2種 オーストラリア1995年発行パンダとコアラ小型シート
今日のおやつ(12)
心優しきお客様のYさん、月に一度ご来店です。
必ずお土産持参で来られるので、スタッフはいつしか心待ちにするようになりました。
「今日のお菓子は、一口で食べちゃうよ」なんてご謙遜
しっとり上品な甘さの銀座の老舗和菓子「鹿の子」です。
鹿の子とは子鹿のことですね。子供時代に現れる背中の斑点を豆や栗で見立てたお菓子でした。
鹿といえばおなじみの切手はこれ
オー、こっちもいい味出してる、舐めてもいいけど食べないでね。
ドイツの門前広場、切手と絵葉書
しばらく更新が途絶えていた当ブログですが、けっしてサボっていたわけではなく
むしろ一枚のアンティーク絵葉書を抱えて、これをどの角度から取り上げようか日々模索していました。
さて、今日の一枚です。
ドイツ、ベルリンの大通りウンター・デン・リンデンの要にそびえる ブランデンブルグ門と門前広場 です。
まずはブランデンブルグ門。ドイツ統一のシンボルとしてドイツを扱う映画の舞台や、
テレビのニュースレポートなどの背景にもよく使われるこの建造物は中世の竣工から今日迄、
まさにドイツの歴史を刻み込んできた象徴的な門です。
門の上では女神ヴィクトリアが四頭立ての馬車ガドリガを率い、勝利を宣言しています。
ベルリンがフランス軍に占領された時代では、ガドリガはナポレオンに持ち去れたり、
ナチスの時代では軍隊式のパレードの舞台となり、やがて迎えるベルリンの壁崩壊は
切手のまめ も当時のニュースを固唾をのんで見守っていました。
こんなこと書き出したら、紙面がいくらあっても足りないので、難しいことは歴史研究家にまかせます。
切手のまめ がこの一枚に注目したのは門前広場を走る二階建てバスです。
屋根付きバスと、二階がバルコニーよろしく展望台になったバスとが今すれ違ったばかりの
一瞬をとらえています。
ベルリン地区1973年発行 ベルリンの交通機関
こういうとき切手収集しててよかったと思います。
少々形式は違うようですが、古い写真ではよく見えない車体の細部は、切手で観察してください。
ボンネットが馬の顔のように長くのびた車体、
これを懐かしいと感じる御仁は当社の古くからのお客様でしょう。
方や、カワユイー!と感じる人は、切手のまめ が当ホームページでご紹介する
可愛い切手にも同感してくださいますね。
東西統一の史実から話はドンドン遠ざかっております。
女神ヴィクトリア率いる四頭立ての馬車ガドリガは門の上からこの先一歩たりとも動きませんが
バスはドンドン先に進むのです。
最後に二階建てバスの御本家切手をご紹介して、久々のブログ更新とします。
英国2001年発行 乗合バス150年